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北国岩手の山の中、釜津田暮らしも15年目。農家の嫁の毎日を絵日記風にお届け中。by AKI(kamatsuta2)
アダモちゃん
2011年 05月 04日 | |
GWまっただ中。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
こちらは今年は少し静か。帰省客も前半戦で引き揚げてしまい、どちらかというとちょっと寂しい気もするくらい。足止め状態の桜の開花を待ちながら、のんびり農作業の連休です。

さて、ちょっと前、お米の苗用の苗床作りのときのこと。
苗床は苗が大きく育つまで苗箱を育てるための場所のことで、うちではビニールハウスをひとつそれ用に仕立てます。
何を仕立てるかといえば、それは地面を固く平らに踏み固めること。
普段ならやわらかく耕して畝をたてたりするところを、かたーく、平らに。
なぜならば、苗箱がきちんと平らに並ばないと、水分や養分がかたよって、苗の育ちが不揃いになるからだとか。
どうしてここで伝聞形?というのはさておいて、こういう細かいところが意外と大事な農作業です。

いずれにしても、先日の苗床づくりも、その鉄則どおりに固く平らにダンダンダン!と。
ダンダンダン!は地面を平らにするための秘密兵器、ベニヤ板を踏みつける音。
これが意外とすぐれもの。きれいに平らになってくれます。
けれど思った以上につかれる代物。固いベニヤを平らに踏みつけるのはなかなかの力仕事。
ダンダンダン、ダンダンダン、疲れに加え少々飽きが出てきた頃に背後で声があがりました。
踏む足にあわせて強弱をつけ、そして、どこか節めいて―――「あ・あ、アダモちゃん♪」

古から、人は仕事の際に歌をうたってきたといいます。
その歌は、仕事にあわせ、作業にあわせ、人の心を奮い立たせるものだったといいます。
だとしたら、ベニヤを踏む足にあわせた 「アダモちゃん♪」 もそんな仕事唄の仲間でしょうか。
意外と仕事もはかどりました。

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▼ おかげで上手にできました(自己申告)。
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▼ そして現在。
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