北国岩手の山の中、釜津田暮らしも15年目。農家の嫁の毎日を絵日記風にお届け中。by AKI(kamatsuta2)
牛飼いの型枠
2015年 10月 26日 | |
唐突ですが、牛飼いには密かに型枠があるといいます。どんな型枠かといえば、牛が美牛になる型枠です。
たとえば山にいたときにそこそこの見栄えのある牛がいたとします。
その牛を家に連れ帰り、しばらく(数日の手入れ)するとそれが世にも目を見張るいい牛になっていたりすると、その飼い主にこういうのです「どんな型枠をもってるの?」。対して飼い主も言ったりします「なに、いい型枠があんのさ。いつか貸すよ」なんてことを。

さて、そんな「型枠」を、長く、業界の常套句ぐらいに思っていました。直接にほめたりほめられたりは照れくさいから、あるいは互いへの遠慮や配慮があるから使う便利な言葉、そんな感じで。
けれどこのごろ思います。実はその「型枠」は本当にあるのではないか、って。

つまりそれは「工夫」です。手入れの仕方ともいうのかも。
手入れといってもそれはいろいろ。その中で、いい牛にするための工夫と研鑽。一朝一夕でえられる工夫ではないし、けれど一方でその工夫の積み重ねが、目に見えない「型枠」をその人に与えるのかも、と。

今回の共進会。こまちさんは地域の人も一押ししてくれるちょっといい牛だったとか(”とか”というのは、私には牛を見る目がいまださっぱりないから)。
そのために、いろいろな人が、いたらぬ我が家の手入れ法を心配し、工夫をいろいろさずけてくれました。餌のやり方、タイミング、その他諸々。そうすれば筋力もついて牛にもいいから・・・。ありがたい。
そしてその工夫をきくにつれ、感じたのはそれぞれの牛との向き合い方。
おもしろいな、と思いました。ちょっと見直してしまうこともありました。そして「型枠」を思ったわけです。

決して一緒にランニングをしろと言われたわけではないけれど、ランニングも意義深く思えた今年の子牛共進会。そして、工夫はどこか楽しいし(結果はともあれ)、大事なことは簡単に貸したり手に入れたりできないし、目にもきっと簡単には見えないんだな、とあらためて思ったりもしています。

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